コトバを超えたコトバ。
中村中(なかむらあたる)というアーティストをご存知ですか?22歳のシンガーソングライター。私はスタッフから、このアーティストの存在を知りました。彼女(…そう呼ぶべきなのか)は、「性同一性障害」で苦しんできた。つまり、外見は女性であるが戸籍上の性別は男性なのです。そんな彼女が歌う「友達の詩」には、なんとも深いメッセージが込められている。
聴いて頂いて、歌詞に重みがある事は分かってもらえたと思う。歌詞の中に「手を繋ぐぐらいでいい 並んで歩くくらいでいい それすら危ういから大切な人は友達くらいでいい」とあります。
この「コトバの裏側にあるもう一つのコトバ」は実際に歌を聴かれたら分かると思います。がしかし、これだけの単語を見るだけでは、言葉の通り(活字通り)に解釈されても仕方ありません。
言葉って難しいな、と考えました。直接コトバにならないコトバもあるんだなと、この曲を聴いてしみじみと考えさせられました。
普段、耳障りの良い楽曲ばかりを好んで聴いていますが、中村中さんのような歌を聴く事で、音楽が持つ「ノンバーバルコミュニケーション」を感じますね。
「コトバの裏側にあるもう一つのコトバ」・・それは誰しもが持っているコトバです。貴方は表現出来ていますか?実際のコトバしか使わない生活は、どこか寂しいものですね・・・。
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